ダイエットや肉体改造をするために始めたパーソナルトレーニング。
始める前は今回こそはダイエットを成功させるぞという強い気持ちで始めたはずですが、数週間経ってくるとだんだんと辞めたくなってきちゃった……。
ですが辞めたいと思っても、パーソナルトレーニングを始める初期費用はかなりのものだったでしょうし、いやでも続けた方が良いのかもうやめてしまった方が良いのか、悩んでいる人も多いでしょう。
そのような人にまず考えてほしいのは「どうして辞めたいと思うようになったか」という原因の部分です。原因が分かれば改善策を練ることができますので、自分のパーソナルトレーニング事情をもう一度考えてみてください。
この記事では辞めたくなった理由とその改善策、本当に辞めたいと思った時の対処法について詳しく解説しています。ぜひ参考にして、パーソナルトレーニングを続けるかどうか参考にしていただけたらと思います。
パーソナルトレーニングを辞めたいと思う人の理由はほぼこの三つに凝縮されています。
特に一番上の「モチベーションが低下した」という理由で辞める人は多く、この反対に病気や転勤といったやむを得ない事情のためにやめるという人は非常に少ないです。
他二つの理由もモチベーションの低下につながる理由と言えますので、基本的にモチベーションの問題と考えてよいでしょう。
それでは具体的に解説していきます。
パーソナルトレーニングを辞めたいと感じる根本的な理由が「モチベーションの低下」です。
最初はやる気を持って始めても、数週間もすれば自然とやる気は低下していくものです。特に結果が得られていない場合は、なんでこんな苦しいトレーニングと食事制限をしているのかと不安になることでしょう。その不安が続ける意味はないと判断して、やめたいと感じるようになります。
パーソナルトレーニングの効果が表れるまでには大体二か月がかかると言われていますが、それでも続けていると本当に二か月後に体の変化があるのか不安を抱く人は多いと思います。
また、モチベーションが低下することでそれまでは普通に通っていたジムにも通うのがめんどくさくなるという副作用もあります。家からの距離が遠いとなおさらやめたいと感じることでしょう。
パーソナルトレーニングを辞めたいと思う理由の一つとして「トレーニングが合っていない」ことも挙げられます。
トレーニング内容は一人一人の目標に合わせて設定されるので、自分が思っている内容とずれたトレーニングをすることはほとんどありません。
しかし続けていくうちに食事制限の仕方に違和感を抱いたり、トレーニングメニューがきつすぎると感じたりすることはあります。
特に起こりやすいケースは、最初の目標を高く設定しすぎてトレーナーも厳しいメニューを組んでしまって、きつくて続けられないというケースです。
トレーナーの方は高い目標を設定されてしまうとどうしても目標達成のために厳しいメニューを組まざるを得なくなるので、ずれているとしてもお互いに言い出せない状況が続いてしまいます。
パーソナルトレーニングを辞めたいと思う理由のもう一つは「トレーナーと馬が合わない」ということです。
パーソナルトレーニングは基本トレーナーと一対一で行うもので、言ってしまえばトレーナーは相棒のような存在です。食事制限でつらいことが合ったら気軽に相談して、トレーニングでは励まし支えてもらって上手く運動できるといった関係のはずです。
しかしどうしてもトレーナーも人間なので、話してみると馬が合わない人というのは存在します。例えば練習メニューの教え方が大雑把だったり、言葉尻が少し威圧的だったりと気にならない人にとっては気にならないような問題が気になってしまうこともあります。
そのようにトレーナーのことで不信感を覚えることがあれば、トレーニングをするためにジムに通うのも嫌になってしまいます。
以上のような理由で辞めたいと感じるようになるということは理解していただけたでしょうか?この機序を読んでいる皆さんも、いずれかの理由である人がほとんどだったと思います。
しかし、先ほどの辞めたいという理由は考え方や行動をとればある程度改善することが可能だと気づいていましたか?
ただ「こういう理由で辞めたい」と思うのではなく、一度その原因を改善する行動をとってみることをおすすめします。
なぜなら、今皆さんは「やめたい」と思っているだけで、「絶対にやめる」とは思っていないからです。「絶対にやめる」と思っていないということは、どこかやめることに負い目を感じていたり、もったいないと思っている証拠です。
やめたいという人は次の改善策を読んで、もう一度考え直してみてはいかがでしょうか。
「モチベーションが低下した」という人は、元々の目標を見直してみましょう。
最初にトレーニングを始めるときはただ漠然と痩せたいと思って始めたかもしれませんが、どのくらい体重と体脂肪率を落とすのか、誰のような体つきになりたいのかをしっかりと定量化して目標設定してみましょう。
明確な目標が決まればダイエットやトレーニングも精力的にすることができます。
すでにしていたという人は、なんでダイエットを始めようと思ったのかというやる気の根源を考え直すことでモチベーションが回復することもあるでしょう。
また、目標を設定していたが明らかに目標が高すぎたという人もいるでしょう。その場合はトレーニングや食事制限がハードになりすぎているはずなので、トレーナーの人に目標の再設定を申し入れるようにしましょう。
「トレーニングが合っていない」と感じる人は、トレーナーに不安を伝えましょう。
やっている途中で練習メニューを変えろと言われたら迷惑なんじゃないかと考える人もいるかもしれませんが、トレーナーは受講者の意に沿うメニューをすることが最も大事です。トレーニングがきつすぎて続けられない、ということを相談すれば、間違いなく目標設定からしなおしてメニューを変更してくれることでしょう。
中には、トレーニングよりも食事制限がきついという人がいるかと思います。
そのような場合でももう少し楽にできる方法はないか、このまま続ける自信がないということをしっかりと伝えましょう。
どうしてもお腹が空いたときの対策や食事メニューの刷新など、いろいろな手を打ってくれると思います。
「トレーナーと馬が合わない」という人は、そのジムにいるほかのトレーナーの人に変更を相談してみるとよいでしょう。
ジムのトレーナー側も、馬が合う人と合わない人がいるということは理解しています。
お客様に満足してもらえるサービスを提供することが一番だと考えているところが多いので、変更をお願いすると気軽に応じてくれるところがほとんどでしょう。
その変更理由もトレーナーを通じて伝えられることが多いので、元のトレーナーが絡んでくるということはほとんどないと思います。あっても挨拶だけとか、軽い雑談レベルでトレーナーを変えたことに対して踏み込んでくる人はほぼいません。
別のトレーナーに変えると気分も晴れて気持ち良くトレーニングができるというケースも多いので、トレーナーが原因で憂鬱になっている場合は相談してみましょう。
以上のような改善策を取ることで、現状抱いている不満は解消することができることでしょう。しかし、それでも辞めたいという気持ちが大きく動き出せない人もいると思います。
ですが、「お腹いっぱいご飯を食べたい」とか、「きついトレーニングはめんどくさい」のようにただの甘えからくる理由でやめようとしている人には、もう一度だけ考え直してみてほしいと思います。
というのも、あなた自身が持っている目標はパーソナルトレーニングを通じて痩せること、痩せていい身体づくりをするということだと思います。
痩せるということが大きな幸福だとすると、その道中で切り捨てる必要のあるご飯をお腹いっぱい食べるといった行為はその瞬間しか満足できない小さな幸福です。
小さな幸福しか得られないと、いずれまたダイエットをしとけばよかったと後悔する日が来るはずです。そのため、甘えで辞めたいと思っている人は後で後悔しないようにもう一度頑張ってみることをおすすめします。
やめたいと思う気持ちがかなり強い人は、最後の最後に一週間だけ本気でやり切ってみることをおすすめします。
すでに辞めたいと思いながらトレーニングをしている人は、トレーニングの熱量もなく、食事制限もなんとなくこなしているだけになっているのではないでしょうか?
そのままだらだらしたままフェードアウトするのではなく、一週間だけでも全力でトレーニングをしてみましょう。
全力でやってみてこれは無理だと感じてからやめるという選択肢を取れば、中途半端にダイエットに失敗したと感じることはなく、ただダイエットに向かなかっただけだと割り切ることが可能です。
そのため、ここ最近全力で取り組めてなかったと感じている人は最後の最後に全力で取り組んでから、すっぱりやめるとよいでしょう。
やめる決心がついた、この先考えた結果辞めることになりそう、という人は、やめる際の理由として、引っ越しや転勤といったやむを得ない事情でやめることになったということを伝えましょう。
どうしてもめんどくさくなったなどの正直な理由を答えてしまうと引き留められることが多いです。円満に辞めたいという人は、やむを得ない事情で続けられなくなったと説明するのが無難でしょう。
また、やむを得ない事情でやめることになったと伝えることでもしかするとお金が返ってくることもあります。
返金保証制度と呼ばれるもので、以下で詳しく解説します。
途中で退会するときに注意してもらいたいのが、「返金保証制度」です。
これは規定しているジムとしていないジムがあるので、通っているジムのホームページを確認する必要があります。
返金保証制度というのは、大まかにいうと始めてから一か月以内にやめたいと思った場合、一部から全額返ってくる可能性があるサービスです。
その要件として以下のような事情が挙げられます。
真面目に行った結果成果を感じられないという場合にのみ、返金保証制度というものが作られています。悪用するのはいけませんが、実際にモチベーションが上がらなくなった原因は効果が得られないからでしょうし、真面目にトレーニングを行っていたなら正当な理由です。
パーソナルトレーニングは料金的にも高いので、金銭面に不安を感じている人は自分が通っているジムのホームページで確認してみましょう。
トレーナーとの関係性が原因で、他のジムに移りたいという人もいるかもしれません。
移動先のジムの中には「乗り換え割」というものを採用しているところもあります。
ダイエットするのが嫌になったわけではなく、シンプルに環境を変えたいという人であれば乗り換え割を採用しているところに移動すれば料金を抑えることができるでしょう。
当然辞めるときに「乗り換えます!」なんて言ってしまうと険悪な終わり方になってしまいますので、余計なことは言わないようにしましょう。
パーソナルトレーニングをやめたいと思っている人の理由とその改善策については理解していただけたでしょうか?
最初はやる気があると思っていても、その熱量もどうしても薄れて行ってしまうものです。やめたいと思うことは誰にでもあることだと考えて、現状の見直しができればもう少し続けようという気持ちになることでしょう。
やめるにしても、後悔がない辞め方をするようにしましょうね!